院進-k(インシンク)|大学院進学について考えるためのポータルサイト

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2017年8月21日~9月3日 ニュースまとめ

院進-k編集部でニュースを担当しております鈴木です。先週までの2週間分(8月21日~9月3日)のニュースをお伝えいたします。

今までにないエイズウイルス感染細胞除去法の開発 -エイズ完治への第一歩-(熊本大学)8月22日
活性化したエイズウイルスを細胞に閉じ込め、その細胞を自然死させるための薬剤が開発されました。
編集者コメント:かつて不治の病といわれたエイズが、このような手法の開発で着実に治療可能な病気へと近づいていることに、「研究そのもの」の可能性を強く感じます。

AIの重要課題である強化学習をレーザーカオスを用いて超高速に実現~周波数の割当てなどで「瞬時の適応」を可能に~(情報通信研究機構)8月24日
半導体レーザーにおいて生じるカオス現象が生み出す乱雑な信号を応用した手法により強化学習の速度を劇的に向上させることに成功しました。
編集者コメント:機械学習にも、分野を超えた研究の波が広がっています。次にどのような分野が参画し、どのような研究結果が得られるのか、注目しています。

金原子接点を用い両極性の電池創生に成功-排熱を電気に変える単一材料の高性能熱電素子実現へ-(東京工業大学)8月24日
金原子の接点に温度勾配をかけることによって起電力の方向を制御可能な素子が開発されました。
編集者コメント:ノイズなく得られた今回の結果をぜひマクロなスケールで起電力の制御を実現してほしいです。

氏か育ちか?鱗食魚の「利き」の獲得(名古屋大学)8月24日
鱗食魚という魚が餌となる魚を襲う方向に「利き」を持つメカニズムを明らかにしました。口の開く向きなどの先天的な要因と経験を積むなどの後天的な要因が絡み合って「利き」が形成されるということです。
編集者コメント:「利き手」が経験的に形成されていく課程で、なぜ人間の右利き・左利きのような偏りが生まれるのか、更なる研究が待たれます。

低コストでプラズマ処理の表面改質能力を大幅向上(大阪大学)8月25日
熱アシストプラズマ処理(低電圧プラズマと加熱による処理方法)によりフッ素樹脂を省エネルギーでコーティング可能な方法が開発されました。
編集者コメント:これまでの手法が危険性の大きいものであっただけに、フッ素樹脂の使用範囲がさらに拡がることが期待できそうです。

北極海の夏の海氷が激減したメカニズムを解明-黒い海水面が吸収する日射の効果-(北海道大学)8月29日
海氷や大気の観測結果から海氷が溶けた後の黒い海面が、残った海氷が融解する一因になっていることが明らかとなりました。
編集者コメント:この「循環」も地球温暖化の一側面でしょうか、それとも自然現象なのでしょうか。今後天候の変化を読み解くのにも重要な研究です。

火星衛星に火星マントル物質の存在を予言-JAXA-火星衛星サンプルリターン計画での実証に高まる期待-(東京工業大学)8月31日
火星衛星を構成する粒子にマントル由来の物質と小惑星由来の物質がともに含まれることをシミュレーションと観測結果から明らかにしました。
編集者コメント:火星と地球で構成される物質の違いなど、先に見える興味は尽きません。

氷山の一角から見えてきたもの -日本の研究力を維持するために-(東北大学)8月31日
2000年以降、日本発の基礎医学分野においても掲載論文数が減少していることが明らかとなりました。
編集者コメント:基礎医学分野だけでなくあらゆる分野で日本の学術研究の窮状が浮き彫りになっています。状況打開のために社会全体の協力が求められます。

花の咲く時期の違いで新しい植物が生まれる-初夏に咲くアキノキリンソウの進化学-(京都大学)8月31日
近接する場所に自生していても開花する時期が異なるアキノキリンソウ同士で、その遺伝的組成が大きく変化していることがわかりました。
編集者コメント:種が分かれるメカニズム、ひいてはどのようにして進化が起こるのかについて明らかになろうとしています。

東北地方太平洋沖地震前後で地殻に加わった力の増減と余震との相関を実測で解明-地下数百mでも地震滑り破壊挙動の理解は可能-(東北大学)9月1日
鉱山の地下300mの地層にかかる地殻応力を調べることで、地殻応力の変化と東北地方太平洋沖地震の余震の頻度などから典型的な地震―地殻応力関係を実測によって初めて確かめました。
編集者コメント:海底での岩盤掘削よりもコストがかからないことから、地震の性質を明らかにする有力な手段と言えそうです。

複雑な配管内の情報を正確な地図として⾃動⽣成するヘビ型ロボットを開発 ―ImPACT永山タフ・ロボティクス・チャレンジによるタフなヘビ型ロボットの開発―(京都大学)9月1日
皮膚型の触覚センサーと高精度の位置情報特定・地図作成機能を搭載した蛇型ロボットが開発されました。このロボットは複雑な配管内を走破し、配管内の情報を正確に提供することができます。
編集者コメント:プラントの配管点検や地震の初動対応だけでなく、原子炉内など人間が近づくことができない環境での調査にも大いに役立ちそうです。

最適な保育所入所選考を実現するAIを用いたマッチング技術を開発 さいたま市における約8000人のきめ細やかな保育所割り当てをわずか数秒で算出(九州大学・富士通株式会社)9月1日
保護者達の複雑な希望条件の依存関係をゲーム理論を用い、AI技術を応用することで、7,959人の保育所入所選考をわずか数秒で行う行うことに成功しました。
編集者コメント:近年増加傾向にある待機児童を減少させる手段となりうるのか、今年度の実用化ということで期待が大きくなります。

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