院進-k(インシンク)|大学院進学について考えるためのポータルサイト

院進-k(インシンク)|大学院進学について考えるためのポータルサイト

2017年9月4日~9月17日 ニュースまとめ

院進-k編集部でニュースを担当しております鈴木です。先週までの2週間分(9月4日~9月17日)のニュースをお伝えいたします。

メダカの色覚が季節によってダイナミックに変化することを発見(名古屋大学)9月4日
メダカの持つ光センサータンパク質が夏と冬とで大きく異なり、それに伴ってメダカの行動が大きく異なってくることが明らかになりました。
編集者コメント:メダカだけでなく、ヒトでもこのような現象が観測されているということで、他の動物のケースについても報告が待たれます。

黄砂飛来の翌日に急性心筋梗塞が増える理由(熊本大学)9月4日
黄砂が観測された翌日に急性心筋梗塞の発症が増えることを統計から明らかにしました。
編集者コメント:黄砂に関連するPM2.5や二酸化窒素、二酸化硫黄などの要因も統計に有意な影響を与えていないということで、なぜこのような現象が起こるのか解明するのが次の課題かと思われます。

“甘さ”を見分ける分子カプセル -水中で糖分子スクロースの選択的包み込みに成功-(東京工業大学)9月5日
水溶液中で糖類分子を包接可能な分子カプセルが合成され、糖類や人工甘味料の種類によって包接されやすさが異なることがわかりました。
編集者コメント:甘味が強いとされる分子ほど包摂されやすいということで、思わぬところから味覚の仕組みの解明が進むかもしれません。

40億年前の火星は厚い大気に覆われていた-太古の隕石に刻まれた火星環境の大変動-(東京工業大学)9月5日
火星隕石に残っていた大気の分析と理論計算から、40億年前の火星が0.5気圧以上の大気で覆われていたと推定しました。
編集者コメント:なぜ火星の大気がほとんど流出したのか、何が地球と火星の運命を分けたのか、将来の探査で解明されるかもしれません。

ダウン症の出生前治療を可能にする新規化合物-ダウン症iPS神経幹細胞の増殖を促進-(京都大学)9月5日
ダウン症を発現させる遺伝子を阻害する新規化合物を発見し、ダウン症iPS神経幹細胞の増殖を促進させることに成功しました。
編集者コメント:ダニエル・キイスの小説「アルジャーノンに花束を」では向上した知能がやがて衰退するのですが、本研究で「アルジャーノン」と名付けられたこの化合物はダウン症を永久に予防する特効薬となるのでしょうか。

量子力学から熱力学第二法則を導出することに成功 〜「時間の矢」の起源の解明へ大きな一歩〜(東京大学)9月6日
マクロな熱的変化が非可逆であるという熱力学第二法則を統計力学などの概念を用いずに量子力学の理論から導出することに成功しました。
編集者コメント:100年以上前はまったく別の学問であったマクロの熱力学とミクロの量子力学が、ようやくつながろうとしています。

根の再生メカニズムを解明 ~盆栽作りに科学のメスを入れる~(北海道大学)9月7日
植物が根を切られても再生するだけでなく、既存の根も成長が促進されるメカニズムを遺伝子とオーキシン量から明らかにしました。
編集者コメント:雑草が再生するメカニズムというだけでなく、農業で根の成長をコントロールする技術の開発に役立ちそうです。

シリセンをグラフェンのようにフラットにする構成単位を構築-グラフェンを超える2次元材料の実現に期待-(東北大学)9月8日
炭素原子はベンゼンなどの平面ハニカム構造をとることができますが、ケイ素原子でも平面ハニカム構造を構築できることを理論的に予言しました。
編集者コメント:炭素原子で構成されるグラフェンが次世代の導電材料として期待される一方で、ケイ素で構成されるシリセンがどのような物性を見せてくれるのか、今後の注目が集まります。

テントウムシのはねを折りたたむメカニズムを解明(東京大学)9月8日
テントウムシがはねを折りたたむ複雑な動作を人工の鞘ばねと高感度カメラで明らかにしました。本研究は今後ロボット工学だけでなく、宇宙工学などにも役立てられるということです。
編集者コメント:これまでテントウムシという身近な虫の羽の動きが明らかになっていなかったのも驚きですが、移植した人工の鞘ばねをテントウムシが動かせるのも驚きです。

日本独自の製法で最細「3mm手術用の綿棒」を実用化(大阪大学、株式会社山洋)9月11日
世界で最も細い太さ3mmの手術用綿棒が開発されました。これにより患者への負担がより少ない手術が可能となる見通しです。
編集者コメント:学術研究が「ものづくり」の秘めた底力を引き出した成果といえます。

ジルコニウム-93の核変換~高レベル放射性廃棄物の低減化・資源化への挑戦~(九州大学)9月11日
放射性同位体のジルコニウム-93を原子ビームとして取り出し、陽子や重陽子に衝突させることで異なる核種に変換することに成功しました。
編集者コメント:処理に困る放射性廃棄物を核変換して有効利用する、画期的な処理法につながっていくものとみられます。

カーボンナノチューブの新たな原子構造制御法開発 ナノチューブ電子デバイスの実用化に大きな期待(東北大学)9月12日
カーボンナノチューブを合成する触媒表面を制御する手法を開発し、これまで合成が困難であった種類のカーボンナノチューブの選択的合成に成功しました。
編集者コメント:グラフェンと並んで次世代の導電材料として注目されるカーボンナノチューブですが、用途に応じて異なる種類のカーボンナノチューブを自在に合成技術が確立されつつあります。

スマートフォンおよびスマートウォッチ併用時の使い勝手を自動的に最適化(筑波大学)9月14日
腕時計型端末(スマートウォッチ)からユーザーの必要な情報を判断し、スマートフォンなどの手近な端末の表示法や機能を最適化するシステムが開発されました。
編集者コメント:IoT技術の進歩が目覚ましい中で、スマートフォンだけでなく、今後このような技術に大きな需要が生じそうです。

宇宙のプラズマから電波が生まれる瞬間の特定に成功(名古屋大学)9月15日
NASAの観測衛星Themisの観測データから宇宙に存在するプラズマから電磁波が発生する瞬間を確認しました。
編集者コメント:宇宙空間で発生する磁気嵐のような現象を予測し、被害を抑えられる可能性があります。

  • Twitter
  • Facebook
  • Google +
  • はてなブックマーク
  • pocket