院進-k(インシンク)|大学院進学について考えるためのポータルサイト

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2017年10月2日~10月15日 ニュースまとめ

院進-k編集部でニュースを担当しております鈴木です。2週間(10月2日~10月15日)のニュースをお伝えいたします。

-220~-120℃で液体のように振る舞う氷を発見~宇宙で生命材料分子や惑星が誕生するプロセスを解明するヒントに~(北海道大学)10月2日
-220~-120℃の温度範囲で水やメタノールが液体のように振る舞うこと、また紫外線を照射すると特殊な反応が起こることが分かりました。
編集者コメント: 宇宙空間のような特殊な条件を再現するのは難しいかと考えられますが、宇宙空間における化学反応について解明が進むと期待されます。

硫黄ナノクラスターの”精密”合成法(東京工業大学)10月2日
分子カプセルを用いて不安定な硫黄ナノクラスターを安定的に包接し、分解を防ぎつつ正確な質量分析を行うことに成功しました。
編集者コメント:不安定な化合物の質量分析を正確に行える新たなマトリックスとなりうるのでしょうか。他の不安定な物質にも適用できたら素晴らしいです。

世界遺産・小笠原の土壌動物壊滅 ―意外な生物が原因だったことを解明(東北大学)10月2日
小笠原の土壌生物が激減した理由が、外部から移入されたヒモムシにあることを突き止めました。
編集者コメント:たった1種類の外来生物の侵入が、島固有の生態系を崩壊させる原因となりうることを如実に物語る研究ですね。

原子・分子の動きを1000万分の1秒単位でより詳細に観察する手法を開発(京都大学)10月3日
γ線のうなりを利用して原子や分子の動きを1000万分の1秒単位で観測することに成功しました。
編集者コメント:これまで数々の光が測定に利用されてきましたが、γ線も測定に利用されるようになることで、原子や分子の動き回る新たな世界が見えるようになりそうです。

昆虫の翅の起源を発生学的に解明 ~翅の起源にかかわる側板は肘の付け根に由来する~(筑波大学)10月3日
フタホシコオロギの発生過程を追跡することで、翅の起源が側背板と肢にあることを明らかにしました。
編集者コメント:地球上に生息する種の多くを占める昆虫の進化学に一石を投じる、興味深い研究です。こういった研究が大切にされる社会であってほしいです。

世界初の有機材料を使った蓄光システムの開発に成功-レアメタル不要な新しい蓄光システムを実現-(九州大学)10月3日
これまでレアメタルや複雑な工程が必要であった蓄光材料を、世界で初めて有機材料のみを使って開発しました。
編集者コメント:無機材料に比べて製造コストが低く、機能の付加が容易な有機材料の可能性がますます広がっていきます。

国立大学交付金、私立大学助成金とも増額、文科省概算要求(大学ジャーナル)10月4日
国立大学交付金、私立大学助成金、奨学金の拡充などを目的に前年度に比べ1321億円増額した予算を文部科学省が要求しました。
編集者コメント:運営資金の不足に苦しむ大学を助けるだけでなく、こうした施策が広く大学院への門戸を開くことになると期待しています。

表面での爆発から星の死への旅たち(京都大学)10月5日
爆発から1日も経っていない天体を観測し、超新星爆発の前に伴星から流入したガスによって星の表面で爆発が起こっていることを突き止めました。
編集者コメント:超新星爆発のメカニズム、そして宇宙の歴史を解明する一助となる研究で、私たちが何処からきて、何処へ向かうのかを明らかにしていくと期待しています。

総務省・「IoT/BD/AI 情報通信プラットフォーム」社会実装推進事業を受託
-都市の社会課題を解決する新しい市民サービスの実現に期待-
(九州大学)10月5日

総務省からIoTやビッグデータ、人工知能を活用して社会の問題を解決する事業を九州大学が受託しました。日立製作所とともに推進するとのことです。
編集者コメント:産官学が連携してIoTやビッグデータ、人工知能の活用が広く社会に浸透するきっかけとなるのではないかと思います。

「生きている家」を持ち運ぶ新種のヤドカリ(京都大学)10月6日
貝殻ではなく、生きた珊瑚の中に生息する新種のヤドカリが発見されました。
編集者コメント:まだまだ地球上には興味深い生態を持つ未知の生物が多く存在するようです。

新しい不斉源「トポロジカルキラリティ」の機能を解明(東京工業大学)10月11日
パーツ自体はキラリティを持たないが、それらが組み合わさることで発現するトポロジカルキラリティの機能を初めて実証しました。
編集者コメント:キラルな化合物を識別するシステムは自然界に多く存在しますが、そうしたシステムを人工的に作り出す新たなモデルとして期待します。

フルオロアルケンの簡便合成を実現-創薬や機能性高分子開発への応用に期待-(理化学研究所)10月12日
フッ素置換されたアルケンをホウ素化合物を経由することで選択的に合成する方法が開発されました。
編集者コメント:有用な有機フッ素化合物の自在な合成が可能になると私は期待します。

文部科学省の科研費助成、過去最高の7万5000件以上採択(大学ジャーナル)10月12日
科研費助成採択総数が過去最高を記録しました。その一方で、新規の採択件数は前年より減少しているということです。
編集者コメント:採択件数が過去最高になったことは良いと思える一方で、新たな研究を始める研究者にとって科研費が狭き門となっていることがわかります。より多様な研究に門戸が開かれるといいですね。

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