院進-k(インシンク)|大学院進学について考えるためのポータルサイト

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2017年11月13日~11月26日 ニュースまとめ

院進-k編集部でニュースを担当しております鈴木です。2週間(11月13日~11月26日)のニュースをお伝えいたします。

大面積の分子配向を一段階で光パターン形成 -「動的光重合」技術を開発し多彩な配向パターンを実現-(東京工業大学)11月13日
レーザーを照射することにより低温でなくとも超伝導を励起できるという理論予言を今後実験的に証明することが望まれます。

レーザー照射により超伝導を増大させる方法を提唱(東京大学)11月14日
重合性液晶分子の光重合の際に光照射に工夫を加えることで、二次元的な分子配向を簡便に形成する「動的光重合」を開発しました。光源を点滅させたり、動かしたりというアナログな方法を使うのが趣深いです。

長寿命核分裂生成物を飛躍的に短寿命化する高速炉技術を利用した核変換システムを提案(東京工業大学)11月15日
長寿命の放射性核種を短寿命の核種に変換する技術が提案されました。昨年高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉が決定されましたが、高速炉の技術が将来原子炉から発生する廃棄物の削減などにまた活かされることになりそうです。

海を渡った日本のアリが米国の森を襲う -放射性炭素分析で明らかになった食性幅の拡大-(京都大学)11月15日
日米における野外調査と放射性炭素分析により日本のオオハリアリがアメリカで食性を変化させ、生息域を拡大していることが明らかとなりました。こういった研究は国内外における外来生物の問題や生態系の破壊を浮き彫りにします。

超スマート社会の実現のための次世代半導体分子システムの開発に成功(東京大学、筑波大学)11月16日
次世代電子材料として期待されている有機半導体材料の新しい分子システムの開発に成功しました。プリンテッド・フレキシブルエレクロトロニクスの実現に向けて分子もデバイスも改良が進んでいきます。

内部の混み合い・掻きまぜの影響が生きた細胞と抽出液のちがいを生む
~“モノ”と“生き物”の違いは元気な動きにある~
(九州大学)11月16日

細胞内部の掻きまぜの作用によって細胞質が活動に必要な流動性を保っていることが明らかとなりました。単なる混合物と生物の境界を示すものとして、とても面白い研究です。

イオンのビリヤードで新しい物質を開発 ~プロトン駆動イオン導入法(PDⅡ)~(北海道大学)11月17日
水素雰囲気下でプロトンを発生させて、イオン源からイオンを押し出すことで、結晶中にイオンを導入することに成功しました。溶媒を使わない反応はイオンの導入にも広がりそうです。

科研費関与の論文数、伸び率が縮小、文部科学省調べ(大学ジャーナル)11月20日
科研費が関与する論文数の伸び率が減少しているようです。その一方で、科研費の関与しない論文数の伸び率が上がっていることから、科研費に頼らない研究が増えてきているとみることができます。

磁石の中の量子を数える(東京大学)11月22日
強磁性体中の集団スピン運動量子(マグノン)を定量的に「数える」ことに世界で初めて成功しました。量子コンピューターの基礎的な技術が確立されつつあります。

「体長数ミリの浦島太郎」アカウミガメの甲羅の上からタナイス目甲殻類の新種を発見 (北海道大学)11月22日
アカウミガメの甲羅の上で生活する新種の甲殻類が発見されました。おとぎ話の浦島太郎に因んで「ウラシマタナイス」と名付けられたこの甲殻類含めて、ウミガメの甲羅の上の生態系にも謎が多く残されているのですね。

からだの死細胞を取り除く仕組みの解明 (筑波大学)11月22日
細胞死を起こした細胞を貪食細胞(マクロファージ)が取り除く遺伝的なメカニズムを解明しました。マクロファージの異常は様々な遺伝病の原因となるということで、その挙動の解明が急がれます。

「”エレクトロニクスフリー”な人工膵臓を開発」~血糖値の変化を検知して、自律的にインスリンを放出~ (名古屋大学)11月24日
エレクトロニクス(機械や電気)駆動を必要としない、かつタンパク質を使わない人工膵臓が開発されました。耐久性が高く人体への負担が小さい人工臓器の開発に向けて前進です。

雷が反物質の雲をつくる!?— 雷の原子核反応を陽電子と中性子で解明 — (京都大学)11月24日
身近に起きる現象である落雷の発生には謎が多くありましたが、核反応に由来する陽電子とγ線放出を観測しました。研究成果も興味深いのですが、研究費をクラウドファンディングにより集めた点にも注目です。

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